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厚田中村(あつだなかむら)遺跡

令和2年12月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町厚田地内
調査期間
令和2年7月1日~令和2年8月31日・令和2年10月1日~令和2年12月31日
主な時代
古墳、古代、中近世
遺跡の内容
12月の調査は、5区と9区の調査を行いました。5区の調査では、天明泥流下から江戸時代の溝が見つかりました。この溝の側面には大型の礫が積まれ強固に作られていることから、当時の人たちの生活において、重要な役割を果たしていたものと考えられます。As-B下やHr-FA下からは水田が見つかりました。特にHr-FA下の水田は、大畔で仕切られた3区画の小区画水田が見つかりました(写真2)。中でも南側の小区画水田は、1区画の規模が約1.5m×1.0mの長方形で、東側、西側畦の中央に約30㎝の水口が開かれており、標高の高い西側から東側へ水が流れる状況が確認できました。
調査は12月で終了しました。
連絡先
厚田中村遺跡調査事務所  090-5490-1699
写真1 1号溝側面石積出土状況(東から)
写真2 Hr-FA下小区画水田全景(上が北)