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下原(しもはら)遺跡

平成29年7月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町大字林字下原
調査期間
平成29年7月1日から平成30年9月30日
調査原因
八ッ場ダム建設工事に伴う発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・弥生・中世・近世
遺跡の内容
 7月はA区南側の第1面調査を行い、天明泥流下から水田・畑・石垣・溝・道が検出されました。遺跡は大部分が北側から南側に傾斜する地形になっているため、畑は傾斜をそのまま利用していますが、水田は斜面を削平して平坦面を造成し、段差部分を石垣で補強して2段に分けて利用していたことが調査からわかりました(写真1)。また、水田面と南傾斜地との境には、約1mの石垣が組まれていました(写真2)。
 この地域では、天明泥流下から水田が見つかることは非常に希で、ここでも沢沿いの限られた部分にだけ水田がつくられていました。
連絡先
下原遺跡調査事務所 090-2652-8848
写真1 A区 水田調査風景(東から)
写真2 A区 水田面と石垣(南から))