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中室田岩城(なかむろたいわき)遺跡

平成30年10月 調査
調査場所
高崎市中室田町大字岩城地内
調査期間
平成30年10月1日~平成30年11月30日
調査原因
平成30年度榛名南麓2期地区農山漁村地域整備事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
高崎土木事務所
主な時代
縄文
遺跡の内容
中室田岩城遺跡は平成30年度榛名南麓2期地区農山漁村地域整備事業に伴って、10月から発掘調査を開始しました。榛名山南麓に建設中の幹線道路(榛名フルーツライン)の事前調査で、調査区は榛名山を南流する岩城川の東にあります。標高は328mから334mで、遺跡の地形は西へ向かって傾斜しています。 10月の調査では多くの土坑・溝・ピット類の他に、弥生時代と考えられる竪穴建物跡1棟を発見しました(写真1)。建物跡からは、小型の壺が完形で出土しています(写真2)。また、縄文時代前期の土坑(写真3)や陥し穴(おとしあな:写真4)も見つかり、今からおよそ5,000年から6,000年前の人々の生活が営まれていたことがわかりました。
連絡先
中室田岩城遺跡調査事務所 070‐4458‐0363
写真1 1号竪穴建物跡全景(弥生時代)
写真2 1号竪穴建物跡出土土器
写真3 縄文時代前期の土坑 縄文時代前期の陥し穴(東から)
写真4 縄文時代前期の陥し穴(東から)