平成19年10月
亀泉坂上(かめいずみさかうえ)遺跡 【上武道路関連】
= 古墳から出土した中空の耳環 =
平成15・16年 上武道路建設に伴い調査された遺跡です。
7世紀代の1号古墳から大刀や鉄鏃とともに耳環2点が出土しました。
1号墳−6
縦外径20.56o 横外径21.85o
重量4.79g
1号墳−7
縦外径20.60o 横外径22.18o
重量3.78g
この2点の耳環ともほぼ完全な形で見つかったため内部を見ることは出来ませんが、同程度の大きさの耳環が10g前後の重量なのに対し極端に重量が軽いことと、X線写真のうつりかたから中空と判断しました。
■ごくかぎられた中空の耳環■
耳環は事業団で調査および整理した遺跡では約200例が有ります。しかし、本例の様な中空の耳環は綿貫観音山古墳の2例(中空純銀製)、奥原古墳群3例(9号墳2例・15号墳1例)と生品西浦遺跡2例(B区1号墳)とごくかぎられます。
また耳環の端部に一部金のめくれたところがありその部分の観察から、耳環の表面は金メッキではなく、厚さ0.05o(アルミ箔の4倍位の厚さ)程の金のごく薄い板ておおわれていると考えられます。
出土当時この耳環は緑青色の錆に薄く覆われていたことから、銅で中空の形を作りその周りを、金のごく薄い板で覆い作られていると推定しています。
1号墳−6耳環端部の顕微鏡写真