平成19年9月
長野原一本松(ながのはらいっぽんまつ)遺跡 【八ツ場ダム関連】
= 縄文時代中期後半〜後期前半【約4,500年前〜3,500年前】=
長野原一本松遺跡は、平成7年より調査された遺跡です。
縄文時代中期〜後期の集落跡が中心です。今年度の整理作業は、平成12年度〜15年度に発掘調査を実施したものが対象です。
今回紹介する遺構は、敷石住居跡です。出入り口部(柄の部分)も敷石があり、住居連結部から小規模な列石が左右に伸びています。大変不思議な列石ですが、他の住居と繋ぐ例や出入り口部の左右空間を囲む例などが各地で報告されています。まだ性格がわかっていない施設です。床面中央には石囲い炉がありますが、炉の中から2個体の深鉢が上下に据えられた状態で見つかりました。土器は火の当たる部分が白く変色しています。ひんぱんに火を使った料理をしていたのでしょうか。
※土器の出土状況について
写真左の個体が逆位で上部、写真右の個体が正位で下部に位置して出土しました。下方から火があたったと思われる部分は、白く変色しています。土器を上下に設置した調理は、蒸かし料理が想定されますが、残念ながら、写真右の個体は底部が欠損していました。
5区60号住居跡
南側に出入り口を向け、床面敷石の周囲からは炭化材が発見されました。
写真左:上記住居跡炉跡出土土器
写真右:上記住居跡炉跡出土土器