|
東今泉鹿島(ひがしいまいずみかしま)遺跡 【国道122号線関連】
|
|
=「下級役人の給与前借り申請」【平安時代 約1200年前】=
|
国道122号線拡幅工事に伴い太田市東今泉鹿島遺跡の発掘調査で、平安時代の竪穴住居跡から漆紙文書が出土しました。漆紙文書とは、漆液を容れた容器の蓋にした紙に漆液が染み込んだために、土中で腐食することなく残ったものです。
赤外線を照射したところ、米一斗を請求した文書とわかりました。奈良の正倉院に残っている、当時の役人たちによる給与前借りの申請書と内容や書き方がよく似ており、下級の役人が上司に宛てて借金を申し込んだ際の書類である可能性が考えられました。
今回、出土した漆紙文書では米が請求されています。これは、まだ銭貨が流通していなかった当時の地方社会の実態をよく物語っています。乏しい給与所得だけでは足りず、給与を前借りして生活費に充てる。現代とさほど変わらぬ1200年前のサラリーマンたちの生活の悲哀が感じられ、何かとても身につまされる思いがいたします。
(※漆紙文書釈文は、下記PDFファイルを参照してください。)
|
|