平成20年2月調査
 
綿貫原北遺跡(わたぬきはらきたいせき)
調査場所: 高崎市綿貫町字原北
調査期間: 平成20年1月4日〜平成20年3月31日
主な時代: 古墳時代、奈良・平安時代、室町・戦国時代、江戸時代
遺跡の内容:  国道354号の建設に先立ち、1月から発掘調査を行っています。2月末までに、江戸時代の調査をほぼ終了しました。
 これまでの調査で、江戸時代の生活域と、墓域が発見されています。生活遺構は、桶を埋設した土坑が多く、形態から便槽と思われます。周辺には柱穴があり、掘立柱建物を伴うようです。江戸時代の生活域は、調査区の北端中央と南端中央、及び南西部の3か所に集中しています。特に南西部は一辺約30mの区画溝に囲まれた屋敷跡となっており、溝から碗や皿など陶磁器の破片が多く出土しました。この区画溝の東辺は、江戸時代に廃棄されましたが、北辺は道路側溝として土地改良以前まで残っていたようです。
 調査区の北東部は、近世の墓域となっており、土坑墓が10基発見されました。うち8基は、正方形に深さ1.5mほど掘り下げ、中に長方形で小規模な棺が残っていました。隅丸方形に深さ1mほど掘られた土坑墓では、頭部に鉄製の鍋(鉢かもしれません)が被せられていました。やや離れて発見された火葬跡は、熱を受けて歪んだ寛永通宝や瀬戸美濃系皿が出土しており、17世紀代のものと思われます。
 調査区北西では、中世の遺構も調査しており、古銭を伴う土坑4基や火葬跡3基、カワラケを出土したものなど土坑10数基が発見されています。今後は中世屋敷の区画溝を含む大溝6条や、一部平安時代の竪穴住居跡などの調査を進めていく予定です。
連 絡 先: 遺跡調査事務所 027−353−6640
江戸時代の屋敷をめぐる溝 中世〜江戸時代の土坑群
江戸時代の屋敷をめぐる溝 中世〜江戸時代の土坑群