平成19年9月調査
 
多比良天神原遺跡U(たいらてんじんばらいせきに)
調査場所: 多野郡吉井町大字多比良地内
調査期間: 平成19年9月1日〜平成19年9月30日
主な時代: 近世・縄文時代
遺跡の内容:  主要地方道神田吉井停車場線のバイパス建設事業に伴う発掘調査です。調査面積は約600uで、調査は1ヶ月間で終了しました。
 遺跡は台地上にあり、上層からは1783年の浅間山噴火による浅間A軽石(As−A)の降下後に造られた近世の寺院の一部と考えられる建物・掘立柱建物・区画溝が発見されました。盛土での整地面の上に基壇状の高まりを構築して建物は造られ、西側に雨落ち溝、東側に参道がありました。寺域全体は、部分的に谷を埋めて広範囲に整地されていたものと推定できます。
 下層で発見された縄文時代の住居は台地の頂上部付近に立地し、後期(称名寺式)の柄鏡形敷石住居でした。敷石は「柄」の部分にのみ遺存し、ここに埋設土器炉、さらに、住居内には石囲い炉を備えていました。この他に前期(諸磯b式)の土坑も数基が見つかりました。
近世の基壇をもつ建物(南から撮影) 縄文時代の柄鏡形敷石住居(西から撮影)
近世の基壇をもつ建物(南から撮影) 縄文時代の柄鏡形敷石住居(西から撮影)