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今月のトピック遺跡紹介平成22年4月
七輿山(ななこしやま)古墳【平成22年度緊急雇用創出基金事業】
大型前方後円墳の調査と発見された円筒埴輪=古墳時代(約1,450年前)=
七輿山古墳は、藤岡市上落合の鏑川と鮎川の合流地点を望む低段丘上に造られた3段築成の前方後円墳です。その規模は、墳丘長145m、前方部幅106m、後円部径87m、高さ16mを誇ります。一帯に広がる白石古墳群の中核をなす古墳の一つです。
1988(昭和63)年から1990(平成2)年の3カ年にわたりに藤岡市教育委員会による調査が行われ、墳丘を巡る内堀、中堤、外堀、外堤の様子が明らかにされました。前方部前面からは外周溝が発見されました。この時出土した円筒埴輪や須恵器の特徴から、七輿山古墳は6世紀前半に築造されたものと考えられています。現在はその調査成果をもとに、国指定史跡としての景観が整えられつつあります。
今回報告するのは、藤岡市教育委員会による調査以前の1972(昭和47)年の時点で、群馬県教育委員会により周堀部分の範囲を確認することを目的として行われた調査の成果です。調査は後円部東方、後円部南東方、くびれ部南方の3カ所にトレンチ(試掘坑)を設定して行われました。この調査で、七輿山古墳には周堀の外側にもう一重、外堀が巡っていることが確認されました。また、二重の周堀の間、中堤には円筒埴輪の他に人物や器財などの形象埴輪が立て並べられていたことがわかりました。
これらの調査成果や出土した円筒埴輪・形象埴輪についての観察結果は、今年度中に発掘調査報告書として刊行する予定で作業が進められています。

写真1 1972年当時の七輿山古墳

写真2 出土した円筒埴輪
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