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群馬の遺跡・出土品整理遺跡の最新情報

今月のトピック遺跡紹介平成22年2月
長野原一本松(ながのはらいっぽんまつ)遺跡【八ッ場ダム関連】
小礫が廻る縄文時代後期の竪穴住居
縄文時代中期末から後期前半(4,500~4,000年前)の関東地方北西部や中部地方東部にかけて、盛んに造られた住居に柄鏡形敷石住居(えかがみがたしきいしじゅうきょ)と呼ばれるものがあります。円形ないしは方形(多角形)の主体部に外側に張り出した出入口部が付設され、床には平らな石を敷き詰めています。その平面形が柄の付く手鏡に似ていることから、そう呼ばれています。
現在整理を進めている長野原一本松遺跡でも、10軒ほどの柄鏡形敷石住居が検出されていますが、ここに紹介した2軒は主体部床面の周囲に小礫(川原石)を方形や円形に廻らせており、特徴的な様相を見せています。このように礫を廻らしたものは特に珍しいものではありませんが、このように小礫を積むという行為にどんな意味があったのでしょう。写真4に見られるような周礫が住居構造の一部として当初から存在していたのか、あるいは廃棄時に集石されたのかは明らかではありません。2軒の住居主体部の敷石はほとんど取り除かれたものと思われ、炉も一部壊された状況です。また積まれた礫は比較的整然とした状態で出土しています。
今後他の事例と比較検討を行う中で、その背景を探って行きたいと考えます。

方形に小礫が廻る住居

写真1 方形に小礫が廻る住居

小礫の出土状態

写真2 小礫の出土状態

円形に小礫が廻る住居

写真3 円形に小礫が廻る住居

小礫の出土状態

写真4 小礫の出土状態

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