歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

金井下新田(かないしもしんでん)遺跡・金井東裏(かないひがしうら)遺跡 平成27年9月調査
調査場所

渋川市金井地内

調査期間

平成27年4月1日~平成28年3月31日

調査原因

平成27年度(国)353号金井バイパス(上信自動車道)道路改築事業(国道・連携)

委託者

群馬県渋川土木事務所

主な時代

縄文・弥生・古墳・中世・近世

遺跡の内容


 9月に入って、5月の調査で見つかっていた5区の畦(あぜ)状の高まりの調査を行いました。この面は2mに及ぶ軽石と50cm程の火砕流が堆積している間の面です。ここで見られる黒褐色の土は、6世紀に2度起こった榛名山の大噴火の間の数十年間に2~3 cm堆積したものです。これまでの調査では、隣接する金井東裏遺跡を含めても、一部の調査区で馬の蹄(ひづめ)跡が確認されただけで、特に遺構と見られるものは見つかっていませんでした。しかし、今回見つかった畦(あぜ)状の高まりは、周辺の土を寄せ集めたように堆積していることや、作業した時の工具によるものとみられる跡が周辺で見つかったことから、何らかの目的で人の手が加わってできたものである可能性が出てきました。それがどのように利用されたものなのかは、まだはっきりとしていませんが、もしこれが人の生活に関わるものであれば、未曾有の大災害の後、再び大噴火が起こるまでの数十年の間に、新たにこの地で生活を営もうとしていた人たちがいたことになります。今後の調査で更に明らかにしていきたいと思います。
 現在は、軽石層直下の面の調査を終えて、その下の火砕流を掘り進めています。昨年炭化した5本の柱とともに発見された大型竪穴住居の未調査部分やその周辺の調査に入っています。


連絡先
金井下新田遺跡調査事務所 090-2414-2561


写真1 畦状の高まり周辺の工具の跡

写真1 畦状の高まり周辺の工具の跡

写真2 5区調査風景

写真2 5区調査風景

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