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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

金井下新田(かないしもしんでん)遺跡 平成27年1月調査
調査場所

渋川市金井地内

調査期間

平成26年4月1日~平成27年3月31日

調査原因

(国)353号金井バイパス(上信自動車道)道路改築事業

委託者

群馬県渋川土木事務所

主な時代

縄文・弥生・古墳・中近世

遺跡の内容


 5区の1号住居は、6世紀初頭(古墳時代後期)の榛名山噴火に伴う火砕流で埋没した大型の竪穴住居で、重要遺構を囲んでいたと考えている囲い状遺構の内部にあります。この竪穴住居は、一辺が約9mの方形で、床面から周囲を囲む周堤までの高さは1.6mほどあります(写真1)。竪穴住居の柱は8本と考えられ、今回の調査では炭化した柱材が5本出土しました。そのうち4本の柱は、西から来た火砕流によって東方向へ倒されており、残り1本は直立した状態で出土しました(写真2)。炭化した柱材の中で最も状態の良かったものは、直径が約20cm、長さは約1mで、柱材の上端には梁または桁と組み合わせるための突起である「ほぞ」が残っていました(写真3)。この柱を復元すると、当時は床面から約2mの高さがあったとみられます。また、柱材周辺からは梁などと思われる建築材の痕跡も見つかっています(写真4)。竪穴住居の柱材に「ほぞ」が確認されたのは極めて珍しいことで、古墳時代の建築方法を知る上で大変貴重な資料です

問い合わせ 
(公財)群馬県埋蔵文化調査事業団  金井下新田遺跡事務所 電話 090-3244-0006


写真1 1号住居周堤 北西より撮影

写真1 1号住居周堤 北西より撮影

写真2 柱材全景 北西より撮影

写真2 柱材全景 北西より撮影

写真3 4号柱材とほぞ 東より撮影

写真3 4号柱材とほぞ 東より撮影

写真4 柱材と梁と思われる痕跡 西より撮影

写真4 柱材と梁と思われる痕跡 西より撮影

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