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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

金井下新田(かないしもしんでん)遺跡 平成26年12月調査
調査場所

渋川市金井地内

調査期間

平成26年4月1日~平成27年3月31日

調査原因

(国)353号金井バイパス(上信自動車道)道路改築事業

委託者

渋川土木事務所

主な時代

縄文・弥生・古墳・中近世

遺跡の内容


 金井下新田遺跡では4区と5区の調査を進めています。4区では11月に新聞等に発表した「囲い状遺構」の調査を継続しました(写真1)。囲い状遺構は、神聖な空間や地域首長に関係する施設を囲っていたものと考えられ、6世紀初頭の榛名山の噴火の火砕流によって倒壊しています。倒れた囲いは、炭化して残っており、網代や柱材、横桟などで構成された網代垣であることが確認されています。網代垣は、葦のような植物の茎や細い竹のようなものを網代編みしたものを(写真2)、一辺15cmほどの角材を溝の中に1.8m間隔で打ち込み、横桟をわたした部分に取り付けたもので、高さは2mほどあったと考えられます(写真3)。最初に確認した網代の下をさらに掘り下げると、2枚目の網代が確認できましたので(写真4)、網代垣は2枚重ねで造られていたようです。
東西・南北それぞれ約12~13mの範囲が確認されていますが、さらに調査区外に延びており、全体の規模はわかりません。囲いの内側には、竪穴状の遺構が一基確認されているだけで、他の遺構はみつかっていません。また、4区の道路を挟んだ南側の5区については、軽石(Hr-FP)下の調査が終了し、火砕流(Hr-FA)を手作業で掘り下げており、火砕流の中から焼土や炭化物が検出され始めています。

問い合わせ 
連絡先/金井下新田遺跡調査事務所  電話 090-2414-2561


囲い状遺構の全景 

写真1:囲い状遺構の全景

写真2 倒れて炭化した網代垣

写真2:倒れて炭化した網代垣

写真3 倒れて炭化した柱 

写真3:倒れて炭化した柱 

写真4 重なった網代垣の2枚目の網代

写真4:重なった網代垣の2枚目の網代

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