歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

金井下新田(かないしもしんでん)遺跡 平成26年10月調査
金井下新田遺跡で重要遺構を相次いで発見!!
囲(かこ)い状遺構と馬(うま)引(ひ)きの痕跡



 金井下新田遺跡で、6世紀初頭の榛名山の噴火に伴う火砕流によって倒壊した「囲い状遺構」と、人が馬を引いて歩いていた痕跡が発見されました。これらの遺構は、「甲を着た古墳人」の発見された金井東裏遺跡と同じ時代のものです。
囲い状遺構は、方形に囲ったと考えられる施設の北東コーナー部を検出したもので、構造は、幅20㎝ほどの溝に、1.8mほどの間隔に角材の柱を立て、これに植物の茎を編んだ網代を壁面とした「網代(あじろ)垣(がき)」と考えられます。こうした構造の遺構は、奈良県の秋津遺跡などで確認されていますが、祭祀・儀礼などの神聖な空間を囲む施設と考えられており、特に網代垣の構造が完全に近い状態で発見された例は、国内で初めてのものです。
馬引きの痕跡は、6世紀初頭の榛名山の最初の噴火の火山灰が堆積した道の上を、西から東へと一人の人物の足跡と1頭の馬の蹄跡が平行して続いており、西側では馬が南に道をそれた状況もわかりました。こうした馬を引いて歩いていた痕跡が遺構として発見されたのは国内で初めてです。

連絡先 (公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団 電話 0279-52-2511


写真1 囲い状遺構と馬引きの全景

写真1 囲い状遺構と馬引きの全景

写真2 囲い状遺構全景(東から)

写真2 囲い状遺構全景(東から)


写真3 頭かいした北側の網代垣(西から)

写真3 頭かいした北側の網代垣(西から)

写真4 東側の柱材と網代垣(西から)

写真4 東側の柱材と網代垣(西から)




写真5 炭化した網代垣

写真5 炭化した網代垣

写真6 馬引きの痕跡(西から)

写真6 馬引きの痕跡(西から)

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