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金井下新田(かないしもしんでん)遺跡 平成26年8月調査
調査場所

渋川市金井地内

調査期間

平成26年4月1日~平成26年11月30日

調査原因

(国)353号金井バイパス(上信自動車道)道路改築事業

委託者

渋川土木事務所

主な時代

縄文・弥生・古墳・中近世

遺跡の内容


 金井東裏遺跡の南に隣接する金井下新田遺跡2区で、古墳時代の鍛冶遺構が発見されました。この鍛冶遺構は、一辺が10mほどの方形の大型竪穴住居(写真1)で、床面の中央に径約30cm、深さ約12cmの円形の鍛冶炉(写真2)が確認され、その南東には砥石が置かれていました。また、鍛冶炉の東側には、鞴の羽口(ふいごのはぐち)が装着され(写真3)、羽口と炉の間からは、赤く熱した鉄を鍛えたときに飛び散った鍛造剥片(写真3・4)が多量に出土しました。この鍛造剥片に金属探知機を当てたところ、金属反応があったことから鉄の成分が残っていることもわかりました。鍛冶遺構の時期は、遺構がほぼ平らに埋没した上をHr-FAが覆っていることや、出土した須恵器の年代観から5世紀後半と考えられます。金井東裏遺跡では、2基の古墳や祭祀遺構から豊富な鉄製品が出土しましたが、なかでも5世紀後半に築造されたと考えられる2号墳の被葬者は、副葬品などから鉄製品生産に関っていたことが想定されていますので、今回発見された鍛冶遺構との関連が注目されます。

問い合わせ 
連絡先/金井下新田遺跡調査事務所  電話 090-2414-2561


鍛冶遺構(2区1号住居) 

写真1:鍛冶遺構(2区1号住居)

写真2 鍛冶炉周辺

写真2:鍛冶炉周辺

写真3 鍛冶炉に装着された羽口 

写真3:鍛冶炉に装着された羽口 

写真4 鍛冶炉の近接(鍛造剥片)

写真4:鍛冶炉の近接(鍛造剥片)

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