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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

金井下新田(かないしもしんでん)遺跡 平成26年7月調査
調査場所

渋川市金井地内

調査期間

平成25年4月1日~平成26年8月31日

調査原因

(国)353号金井バイパス(上信自動車道)道路改築事業

委託者

渋川土木事務所

主な時代

縄文・弥生・古墳・中近世

遺跡の内容


 金井下新田遺跡と金井東裏遺跡との間には西に向かって浅い谷がありますが、金井下新田遺跡1区にあたる谷の南側斜面の調査で炭窯が発見されました。(写真1)斜面をローム層まで掘削したところ大きな空洞が現れ、中をのぞいて見ると内面が真っ黒に煤けた状態で、周りは真っ赤に焼けていました。(写真2)金井下新田遺跡では、最終的に炭窯が6基確認され、金井東裏側の斜面にも2基の炭窯のわずかな痕跡が確認できました。土器などの出土がなく操業の時期を特定することができないため、出土した炭の放射性炭素年代測定によって明らかにする予定です。炭窯の土層断面を観察すると、多いものは8回から9回ほども造り替えられ、繰り返し炭焼きが行われていたことがわかりました。(写真3・4)炭は火力が大変強く高熱を出せる最先端の燃料であり、製鉄炉や鍛冶炉で使うために生産された可能性の高いものです。炭窯の発見された場所から1kmほど南には、古代(8世紀代)の金井製鉄遺跡があることもこの可能性を裏付けています。炭を焼く技術も製鉄技術と同じように大変重要なものです。窯の調査で当時の炭焼き工人は実に手慣れた、高度の技術を持った人たちであることがわかりました。

問い合わせ 
連絡先/金井下新田遺跡調査事務所  電話 090-2414-2561


写真1 金井東裏遺跡(左側)と金井下新田遺跡(右側)の間の谷 

写真1:金井東裏遺跡(左側)と
金井下新田遺跡(右側)の間の谷

写真2 発見当初の炭窯

写真2:発見当初の炭窯



写真3 炭窯群の全景 

写真3:炭窯群の全景 

写真4 炭窯の断面

写真4:炭窯の断面

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