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群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

金井下新田(かないしもしんでん)遺跡 平成26年6月調査
調査場所

渋川市金井地内

調査期間

平成25年4月1日~平成26年8月31日

調査原因

(国)353号金井バイパス(上信自動車道)道路改築事業

委託者

渋川土木事務所

主な時代

縄文・弥生・古墳・中近世

遺跡の内容


 3区で弥生時代の周溝墓が見つかりました。周溝墓からの土器の出土はありませんが、周辺からは弥生時代中期から後期の土器が出土しています。2基の周溝墓が検出されていますが、1号周溝墓は4基の木棺墓(うち1基は礫床墓)を溝で円形に囲んでいます。2号周溝墓は、方形に溝で囲んだ中に1基の木棺墓(礫床墓)が確認されており、全部で5基の埋葬施設がありました(写真1)。その後、調査が進むと(写真2)、周溝を持たない単独の木棺墓(写真3)が新たに3基見つかりました。この結果、木棺墓は全部で8基となりました。新たに発見された木棺墓の1基は、埋葬施設の底部に礫を敷いた礫床墓です(写真4)。これで礫床墓は3基になりました。木棺墓と礫床墓の構造は同じで、四角い穴を掘り、両脇に板を立て、さらに頭と脚の部分に板を立て周囲を石で固定し木棺を組み上げています。同じ木棺墓の中でも底面に礫を敷いたものを特に礫床墓と呼んでいます。このような埋葬施設を溝で囲むものを周溝墓と呼んでいますが、すべての木棺墓、礫床墓が溝で囲まれるわけではありません。同じ構造を持つ木棺墓は、長野県の弥生時代中期から後期の遺跡でも発見されていますので、弥生時代の群馬県と長野県は極めて密接な交流関係にあったことがわかります。

問い合わせ 
連絡先/金井下新田遺跡調査事務所  電話 090-2414-2561


写真1  1・2号周溝墓 

写真1:1・2号周溝墓

写真2 1号周溝墓の精査状況

写真2:1号周溝墓の精査状況

写真3 木棺墓 

写真3:木棺墓 

写真4 礫床墓

写真4:礫床墓

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