前橋市下細井町地内
平成22年1月1日~平成22年3月31日
縄文時代~中・近世
上細井中島遺跡は、観音川右岸の赤城山麓末端の台地上に位置し、1月から国道17号(上武バイパス)の建設に伴い発掘調査を行いました。3月は縄文時代早期(撚糸文系稲荷台式)の竪穴住居跡1軒と土坑や柱穴列を発掘しました。住居跡と思われる竪穴状遺構を発掘したところ、浅い竪穴の底は竪穴を掘った際の土である風化した火山灰土で張られた床であることがわかりました。掘り方の調査では、竪穴の中央や縁に複数の柱穴が見られました。おそらく木材などで屋根状の上屋構造を支えた住居であったと考えられます。今後は、この時代の竪穴住居の類例をもとに1万年前の竪穴住居跡の復元に取り組んでみたいと思います。
別の場所では縄文時代早期(撚糸文系、沈線文系、条痕文系)の遺物包含層と焼けた礫で作られた配石と焼土で埋まった土坑が見つかりました。これは、この時代に特徴的な屋外の炉跡であると思われます。炉がどのように使われたのか、今後、慎重に検討したいと思います。発掘調査は3月末で無事に終了しました。

