歴史を紐解く

群馬の遺跡・出土品発掘遺跡の最新情報

十日市遺跡(とうかいち)遺跡他平成21年12月調査
調査場所

北群馬郡吉岡町大字北下 他

調査期間

平成21年4月1日~平成21年12月28日

主な時代

縄文・平安時代

遺跡の内容

十日市遺跡群のうちの舞台(ぶたい)遺跡は、主要地方道高崎渋川線道路改築工事に伴い10月から発掘調査を実施し、12月で調査を終了しました。
自害沢川右岸の調査区からは縄文時代(約5000年前)に埋没した谷が見つかり、古自害沢川の流路の一部であると思われます。谷の南側、幅6m長さ15mの範囲からは、たくさんの土器片や磨製石斧や打製石斧などの石器、石器を作ったときの石くずなどが出土しました。このような遺物を含んだ地層を遺物包含層と呼びます。遺物の分布範囲に竪穴住居や貯蔵穴などの遺構が見られないことから、その性格を調べました。
谷斜面の縁からは、湧水がみられ河原石が置かれた配石遺構が見つかりました。近くには杭のような木柱も残されており、遺構が縄文時代の水場である可能性もあります。並べられた河原石には小さな穴が複数刻まれた多孔石と呼ばれる遺物が見つかりました。また、周辺の遺物包含層の下位からは多数の多孔石やくぼみ石が見つかりました。湧水のある谷間で縄文人が、何らかの「まじない」の行為をしていたのかも知れません。
このような遺跡のあり方は、出土した遺物の整理をもとにして今後詳しく検討される予定です。

連絡先

財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団 0279-52-2511


谷から出土した土器片などの遺物

谷から出土した土器片などの遺物

縄文時代の湧水を利用した水場か?

縄文時代の湧水を利用した水場か?

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