高崎市羅漢町
平成21年11月1日~平成21年11月30日
江戸時代
羅漢町遺跡は、平成21年度国道354号羅漢町道路改良事業に伴う発掘調査です。今回の調査では、調査区の最も東側で、高崎城の「遠堀」の西側面と考えられる立ち上がりを検出することができました。「遠堀(とおぼり)」とは高崎城下を取り囲んだ堀のことで、「遠構え(とおがまえ)」とも呼ばれます。この堀の基盤には、およそ20cmの厚さで砂が堆積していて、さらにその上には、黒褐色粘質土が厚く堆積していました。
また、今回の調査では、この黒褐色粘質土を掘り込んで作られた多数の墓を検出することもできました。これらの墓は、城とともに築かれ現在まで続く法輪寺に由来し、出土した遺物から判断して、18世紀後半から19世紀後半にかけてのものが主体であると考えられます。埋葬形態は、板を釘などで打留めた方形木棺が主体で、樽などを転用したと考えられる円形木棺もわずかに含まれていました。
今後、整理作業が進むなかで、慶長三年(1598年)に築かれたとされる高崎城の外縁部の様子が明らかになるものと期待されます。
財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団 0279-52-2511

