長野原町大字川原畑字東宮地内
平成20年4月10日~平成20年12月26日
江戸時代(天明三年)
今月の調査の結果、大型屋敷跡の主屋(1号建物)の西側、現在の町道を挟んで隣接した調査区に、新たに10号建物を検出しました。この建物は長方形の切石を礎石として廻らせた南北約11.5m×東西約7.5mの建物であり、礎石の構造や形状から蔵と推定されます。
礎石は東部分では泥流被災後に転用目的等により掘り出されたと考えられ、溝状の痕跡のみ検出されました(写真1の中央部)。建物内部の地面には円形に石を廻らせた深さ約50cmの井戸が掘られていました。建物外部には石段により昇降する地下施設が確認できます(写真1の左部分)。
また、建物の壁が泥流によって流され運ばれたのか、土壁の構造物である土台・柱・竹小舞・壁土などが原状をとどめたままの状態で、西側の石垣にもたれかかるように出土しています(写真1の右上部分)。建物内部より多数の木栓が出土し、伝承に残る「酒蔵」との関連を調査することが今後の課題です。
遺跡調査事務所 0279-83-1022
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| 写真1 10号建物 全景 | 写真2 10号建物 多数の木栓出土の様子 |