| 別分八幡下遺跡(わけぶはちまんしたいせき) |
| 北群馬郡榛東村広馬場字八幡下から新井字別分にかけてある。染谷川と八幡川によって形成された幅1キロメートルほどの台地の中央部に立地し、標高はおよそ300メートルから320メートルである。付近は地下水位が比較的高い地域にあたり、井戸や湧水を溜める貯水池が設けられている。1986年にほ場整備に伴って榛東村教委が発掘調査した。竪穴住居10、掘立柱建物1、土坑16、溝2が見つかった。時期は9世紀後半に位置づけられる。出土遺物は土師器の坏、甕、須恵器の坏、碗、高台付碗、高台付皿、灰釉陶器などがある。また、墨書のある須恵器片2点、風字硯1点、青銅製八稜鏡1点も竪穴住居から出土している。これらの遺物は官衙や寺院など政治的施設から出土する場合が多く、本遺跡も周辺地域の中核的な集落であった可能性がある。出土遺物は榛東村教委に保管されている。〈中村祥子〉 |
| [文献] ◇『別分八幡下遺跡 申府神田遺跡』 榛東村教委 1987 |