若宮遺跡(わかみやいせき)

  前橋市総社町植野にある。1989年に民間開発に伴って前橋市埋文調査団が1535平方メートルを発掘調査した。遺跡はJR上越線群馬総社駅より東約400メートルの地点で、利根川の右岸、榛名山東麓に広がる扇状地の末端にあたり、近くに天狗岩用水が流れ、緩い傾斜を示す標高約130メートルの前橋台地上にある。宝塔山古墳、蛇穴山古墳などの古墳群にも近接する。調査によって、奈良時代から平安時代にかけての竪穴住居13、竈1、貯蔵穴2が見つかった。竪穴住居は調査区域の北側に集中する。全体に表面が掘削を受けていたため、残存状況は良くなかった。出土遺物は土師器の坏、碗、甕、羽釜、須恵器の壷、鉄滓が出土した。また平安時代の住居の下から大小の溝状遺構が確認された。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈宮下寛〉

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