| 六反田遺跡(ろくたんだいせき) |
| 勢多郡北橘村八崎字六反田にあり標高は290メートル。赤城山南西麓の緩やかに傾斜する台地上に立地する。南を東川が、北を榎田川の支流が流れる。調査地南の窪地には以前、湧水点があったと伝えられる。1996年に住宅団地造成に伴って北橘村教委が400平方メートルの範囲を発掘調査した。縄文時代中期中葉の竪穴住居1棟、およびその北西に同時期の遺物を多く含む包含層が見つかった。住居の平面形は楕円形で、石はすべて抜き取られているが、痕跡からみて長方形の石組炉を持つものと考えられる。竪穴住居内から復元可能な浅鉢2、深鉢10、計12個体の土器が出土した。勝坂式の系譜をひくものと三原田式の土器が混在している。このことが示す他地域集落間ネットワークの中で、この遺跡のもつ役割と位置付けがこれからの課題として興味深い。周辺の調査では遺物の散布が少ないことなどから、小規模な集落とみられる。東川を隔てた北東400メートルには同時期の大集落である小室高田遺跡があり、本遺跡はこの集落の分村的存在と考えられる。出土遺物は北橘村教委に保管されている。〈長谷川福次〉 |
| [文献] ◇『六反田遺跡II』 北橘村教委 1997 |