| 雷電神社古墳(らいでんじんじゃこふん) |
| 佐波郡境町伊与久にある。現在墳丘部には雷電神社が鎮座する。大間々扇状地扇端の西部で、湧水が比較的多い場所に立地する。下淵名古墳群の西部の支群であり、町内唯一の横穴式石室の残る古墳である。北には6世紀代の集落(雷電裏遺跡)があり、さらにその北には十三宝塚遺跡がある。古墳墳丘部は社殿の建築により大きく削られているが、直径28メートルほどの規模の円墳と考えられる。葺石、埴輪などは見つかっていない。埋葬施設は本殿直下に位置し、南向きに開口する横穴式石室である。石室は羨道と玄室からなるが、ともに攪乱が激しく、上半部は積み直されている。玄室は角閃石安山岩削石積で、両袖型の胴張りを持つ長方形の平面形で、長さ4.3メートル、幅1.79メートルである。現在、羨道上部から石室に入ることができる。石室の形式的特徴から6世紀末葉から7世紀初頭にかけて築かれた古墳だと考えられる。〈長沼孝則〉 |
| [文献] ◇『群馬県の史跡 古墳編』 県教委 1995 ◇『境町歴史資料』102 境町教委 1976 |