吉田原遺跡(よしだはらいせき)

  安中市中野谷字吉田原にある。縄文時代前期(関山II式期、黒浜式期、諸磯b式期)の小規模な集落遺跡である。1992年に工業団地造成に伴って安中市教委が発掘調査した。住居5、集石土坑2、集石2、土坑11、陥穴1などが見つかった。遺構と土器群の分析の結果、3期の集落変遷が明らかとなっている。1期から2期は1棟から3棟の竪穴住居で構成される小規模で移動性に富んだ集団の居住地であったと推定される。また、集石があることや石器の組成から、この時期に一般的な狩猟、採集活動に依存した生業が営まれた場所とみられる。土器群は関山II式から黒浜式を中心としており、周辺遺跡では多出する神ノ木式や有尾式が比較的少ない点が特徴である。出土遺物は安中市教委に保管されている。〈大工原豊〉

[文献]
◇『大下原遺跡・吉田原遺跡』 安中市教委 1993

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