吉沢峯古墳(よしざわみねこふん)

  佐波郡赤堀町にあり、多田山から轟山に連なる丘陵の中ほどに位置する。1985年に採土残地の安全確保のため赤堀村教委が発掘調査した。『上毛古墳綜覧』によると、この周辺は前方後円墳1基、円墳16基の計17基で構成される古墳群であり、調査古墳は『上毛古墳綜覧』赤堀村246、247、248号墳にあたる。247号墳と248号墳は7世紀前半、246号墳は7世紀中葉の築造と想定される。3基ともに円墳であり、横穴式両袖型石室を持つ。ともに盗掘を受けていたため副葬品の大半は失われていたが、わずかに残った遺物は保存状態が良く、直刀、有根鏃、耳環、馬具、須恵器などのほか、248号墳からは金地銀象嵌柄頭や金銅装大刀鞘が出土した。連珠文や雲文を配した打出文様の鞘は、川内天王塚出土の金銅装大刀鞘の文様構成および製作技法に近く、被葬者を知る上で重要な資料である。出土遺物は赤堀町教委に保管されている。〈久保学〉

[文献]
◇『吉沢峯古墳発掘調査概報』 赤堀町教委 1986

戻る