横瀬古墳群(よこぜこふんぐん)

  富岡市上高瀬字西横瀬、字松ノ木谷戸にある。鏑川右岸の下位段丘面に当たる舌状平坦地に立地する。1987年に土地改良事業に伴って11基、1988年に5基を富岡市教委が発掘調査した。古墳時代後期に形成された古墳群と考えられる。発掘調査した古墳は、墳丘規模が分かった古墳1、墳丘規模が推測できる古墳2、墳丘規模は不明だが、墳丘が部分的に遺存した古墳9、平らにされていた古墳5である。墳形はすべて円墳と思われる。埋葬施設が両袖型横穴式石室と確認できた古墳が10基あるが、それ以外の6基は不明である。5号墳と11号墳の2基は石室のほぼ全体が残っていた。玄門は8基に据えられており、H号墳の玄門には多数のノミ痕が認められた。開口方向は、ほぼ南東である。出土遺物の主なものは、土師器、須恵器、直刀、刀装具、刀子、鉄鏃、金環、鉄釘、鉄斧、バックル、鉄製紡錘車、やす、やりがんななどである。埴輪は出土していない。13号墳の墳裾からは、近接した位置に2基の甕棺が見つかった。両棺とも副葬品はなかった。4号墳の墳丘上から、2基の土坑墓が見つかった。1号土坑から人骨、刀、輪宝、法螺貝、寛永通宝、煙管(雁首、吸い口)、火打ち金が出土し、2号土坑墓から人骨、短刀、注口付鉄製鍋、煙管(雁首)が出土している。出土遺物は富岡市教委に保管されている。〈篠原幹夫〉

[文献]
◇『横瀬古墳群』 富岡市教委 1990

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