八幡原大鼻遺跡(やわたばらおおはないせき)

  高崎市八幡原町字大鼻にある。烏川との合流地点付近の井野川左岸にある微高地北東辺に沿う低地部に立地している。現在の国道354号の南で関越自動車道と滝川に挟まれた区域で、近接して八幡原A遺跡、B遺跡、稲荷遺跡などがある。1982年から1983年にかけて、土地改良事業に伴って高崎市教委が発掘調査し、As-Bに埋没する水田が見つかった。畦は東西走向4本、南北走向6本で、各畦の走行は概して直線的である。畦の交差は十字状が4カ所、T字状が6カ所認められる。水田面のうち10面は、平面形が南北に長い長方形で、このうちの2面には南北方向の溝状の凹地が4本確認できた。水田面には人の足跡が残されている。水田面の標高は西端が73.35メートル、30メートル東が73.21メートル、その差14センチメートルで、東に向かう緩傾斜を示している。水田の下層はシルト層で、遺構は見つからなかった。調査資料は高崎市教委に保管されている。〈久保泰博〉

[文献]
◇『八幡原大鼻遺跡・稲荷遺跡』 高崎市教委 1983

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