村東遺跡(むらひがしいせき)

  前橋市総社町総社にあり、天狗岩用水と八幡川に挟まれた緩い傾斜を示す微高地上に立地する。1986年に温水プール建設に伴って前橋市埋文調査団が発掘調査した。本遺跡の主体は奈良・平安時代であり、18棟の竪穴住居が確認された。北東隅の竪穴住居からは多量の須恵器が出土した。また、長方形に切った砂岩を用いて竈を築いた竪穴住居が3棟あった。さらに、遺跡の中央部南で薬研堀が見つかった。底の部分は深さ幅ともに50センチメートルあった。布目瓦片1点と土師片2点が出土した。土層断面を見ると耕作土の下部から掘り込みの様子が分かる。このことから堀の構築時期は中世後半以降と考えられる。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈坂口好孝〉

[文献]
◇『村東遺跡』 前橋市埋文調査団 1987

戻る