| 向吹張遺跡(むこうふっぱりいせき) |
| 勢多郡富士見村米野字向吹張、字尺神にある。赤城山南西麓の橘川に面する舌状台地上に立地する。1986年に土地改良事業に伴って富士見村教委が発掘調査した。遺跡は南北約400メートル、東西約200メートルの広大な範囲に展開すると推定される。縄文時代前期から中・近世にわたる複合遺跡である。縄文時代前期後半の竪穴住居3、中期の竪穴住居10、古墳時代から平安時代にかけての竪穴住居27、掘立柱建物1、各期の溝5などである。これらのうちJ8A号住居からは縄文時代中期中葉の多量の土器が出土しており、該期の基準資料の一つに数えられる。また、江戸時代の屋敷をめぐる濠と考えられるものがある。出土遺物は富士見村教委に保管されている。〈羽鳥政彦〉 |
| [文献] ◇『向吹張・岩之下・寄居・田中遺跡』 富士見村教委 1986 |