| 向原遺跡(むかいはらいせき) |
| 吾妻郡長野原町長野原字向原にあり、東西に流れる吾妻川が蛇行する右岸の段丘上に立地する。1993年に工業団地造成に伴って長野原町教委が発掘調査した。縄文時代後期の竪穴住居3、敷石住居1のほか、陥穴14を含む土坑73、中期の埋甕2、平安時代の竪穴住居10、時期不明竪穴住居1が見つかった。敷石住居は壁の立ち上がりは分からなかったが、1辺長約5メートルの正方形の平面形で、床面に板石を整然と敷き詰めたものである。石囲炉をもち、出入口部に石囲施設がある。出土土器は小破片が多く、称名寺式段階ととらえられる。平安時代の竪穴住居からは墨書土器が出土した。出土遺物は長野原町教委に保管されている。〈白石光男〉 |
| [文献] ◇『向原遺跡』 長野原町教委 1996 |