弥勒遺跡(みろくいせき)

  前橋市元総社町にある。1989年に宅地造成に伴って前橋市埋文調査団が2000平方メートルを発掘調査した。榛名山相馬ヶ原扇状地を流下する染谷川右岸台地にあり、周辺は市街化が進み、南方向150メートルに高崎・前橋線、西方150メートルに関越自動車道が走る。周辺には、上野国府推定地、国分僧寺、国分尼寺が存在する。調査によって住居21棟、土坑9基が見つかったが残存状況は良くない。平安時代の竪穴住居は19棟あり、形状は横長の隅丸方形のものが多く、6棟は竈が東壁南寄りにあった。全面貼床の住居が3棟あり、竈に丸瓦、平瓦を使用しているものが、3棟認められた。遺物は、古墳時代から平安時代のものが出土した。この中で「はそう」は内部室が二つに分かれ、注ぎ口が二つ、波状文が下段に描かれる。上野国分寺跡と同様な刻印瓦や文字瓦も出土している。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈前原豊〉

[文献]
◇『弥勒遺跡』 前橋市埋文調査団 1990

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