宮前経塚(みやまえきょうづか)

  北群馬郡伊香保町水沢字宮前にあり、坂東三十三番札所第十六番の水沢寺大門前に位置する。明治初年ごろに発見されたが、出土状態や塚の状態などは不詳である。経筒は体部のみで円筒形をなし、口径11.4センチメートル高さ32.7センチメートルと県内出土経筒の中では大型である。外面には縦3行で「甲午歳 玄光五十五/癸巳歳 玄堯五十六/應永十五年戊子四月 日」の銘が刻まれている。この銘文や時代、経筒の大きさから、六十六部聖と深く関連する納経とは考えにくい。遺物は個人が保管している。〈大西雅広〉

[文献]
◇『伊香保誌』 伊香保町教委 1970
◇津金澤吉茂「群馬の経塚と県外にもたらされた経筒」『群馬県史研究』35 1992

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