| 宮柴前遺跡(みやしばまえいせき) |
| 伊勢崎市柴町にあり、五料橋の北約1キロメートルの利根川左岸に位置する。1996年にダストセンター建設に伴って伊勢崎市教委が発掘調査した。調査範囲は1万1000平方メートルである。天明3(1783)年の浅間山の噴火で発生した泥流で埋没した水田が見つかった。泥流は厚さ1メートルから2メートルの厚さで、その下に軽石が5センチメートル前後堆積している。軽石の下からは、水田73面、溝16条のほかに休耕田とも思われる部分が見つかっている。水田は傾斜に沿って2カ所の段差を設け、各水田面は幅の広い畦と細い畦で区切られ、それぞれ水口が作られていた。人の足跡や田草取りの指の跡、鳥類の足跡なども確認されている。当時植えられていた稲は泥流の流れに沿って南東方向へ押し倒され、泥流と軽石の間から酸化した状態で出土した。なお、酸化した稲および田の草取りの指の跡、鳥類の足跡は、剥ぎ取りを行って資料化し、出土遺物とともに伊勢崎市教委に保管されている。〈福田徹〉 |
| [文献] ◇『宮柴前遺跡発掘調査概報』 伊勢崎市教委 1996 |