宮久保遺跡(みやくぼいせき)

  新田郡笠懸町阿左美字宮久保にある。町の東部に連なる八王子丘陵の西麓に広がる水田地帯に立地する平安時代の集落である。1987年に土地改良事業に伴って笠懸町教委が発掘調査した。竪穴住居33、土坑43、竪穴状遺構4、井戸4、溝状遺構8が見つかった。大間々扇状地の礫層上にわずかに堆積する関東ローム層を掘り込んで、礫層を床面とするような竪穴住居がほとんどであった。平安時代の竪穴住居群は9世紀から11世紀にかかる年代のもので、中でも10世紀代の竪穴住居が多い。竪穴住居は調査区の南側に集中する傾向が見られることから、集落の中心は薮塚本町地域の石之塔遺跡にあるものと考えられる。出土遺物は笠懸町教委に保管されている。〈若月省吾〉

[文献]
◇『笠懸村宮久保遺跡』 笠懸村教委 1989

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