| 三室間ノ谷遺跡(みむろあいのやいせき) |
| 佐波郡東村東小保方字三室にあり、赤城山南麓を流れる早川と粕川に挟まれた台地の西側縁辺に立地する。1981年に上武道路建設に伴って埋文事業団が発掘調査した。竪穴住居11棟からなる古墳時代集落の一部と古墳時代に埋没した小規模な谷の一部を調査した。集落は5世紀と6世紀の2時期に分かれて短期間形成され、隣接する伊勢崎・東流通団地遺跡を母村とした子村と推定される。埋没谷では古墳時代の木道や平安時代の水田が見つかった。木道のわきからは儀仗具として用いられたと思われる「蓋状木製品」が出土した。かさ骨にあたる部分が通常と異なって逆方向に作られていることから、「蓋」以外の用途を考える意見もある。国内でも2例目の発見となる希少品で、その本来の用途については今後の研究に負うところが大きい。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈大木紳一郎〉 |
| [文献] ◇『上淵名裏神谷遺跡 三室間ノ谷遺跡』 県埋文事業団 1991 |