| 嶺・下原遺跡(みね・しもはらいせき) |
| 安中市嶺字下原にあり、九十九川と八咫川に挟まれた九十九川上位段丘上の丘陵中央北東よりに立地する。1990年に会計検査院安中研修所建設に伴って安中市教委が発掘調査した。6世紀から10世紀の竪穴住居28、掘立柱建物8が見つかった。これらの遺構は、ほぼ4時期に区分できる。竪穴住居は、住居の小型化、主軸方向の北から東への変化、竈敷設位置の中央から右への変化、また貯蔵穴をもたなくなるという変化などの特徴が見られた。それぞれの時期の集落は3棟から4棟と小単位で構成されている。集落が小規模である要因として、本遺跡の生産基盤の弱さが考えられる。水田耕作は八咫川の小さな河川敷、遺跡南の谷地部分が考えられるが、非常に貧弱であることから、水田不良地へ進出した「第2次新開集落」としての性格が強いと考えられる。出土遺物は安中市教委に保管されている。〈千田茂雄〉 |
| [文献] ◇『嶺・下原遺跡』 安中市教委 1991 |