峰岸山古墳群(みねぎしやまこふんぐん)

  佐波郡赤堀町にある。「峰岸山」と呼ばれる南北に連なる三つの丘を中心とした地域に広がる。1974年から1976年にかけて土地改良事業に伴って赤堀村教委が発掘調査した。峰岸山西麓から南麓を対象に、確認されている古墳のおよそ半数にあたる30基が調査された。『上毛古墳綜覧』によると、峰岸山赤堀町区域内では前方後円墳4基、円墳23基の計27基の分布が記載されているが、確認調査によって前方後円墳6基、円墳49基の分布が新たに確認された。古墳時代中期に築造された赤堀村299号墳および300号墳は峰岸山南端、磯十二所古墳の北に位置し、いずれも竪穴式石槨をもつ円墳である。どちらの周堀も北側が一部途切れており、299号墳に接する部分で300号墳の周堀の幅が狭められていることから、299号墳築造後あまり時期をおかずに300号墳が築造されたと想定できる。上記2基の古墳以外は古墳時代後期に築造されており、竪穴式石槨をもつ赤堀村285号墳、横穴式袖無型石室をもつ赤堀村269号墳と288号墳は帆立貝式の前方後円墳であり、ほかの古墳は竪穴式または横穴式の埋葬施設をもつ円墳である。竪穴式石槨をもつ古墳は285号墳のほかに13基、横穴式袖無型石室をもつ古墳は13基、横穴式両袖型石室をもつ古墳は1基である。出土遺物では、土師器や須恵器のほか、石室内からは鉄製直刀や小刀、鉄鏃などが出土している。峰岸山古墳群は古墳時代中期から終末期までの間築造され続け、古墳時代後期中ごろを最盛期としている。出土遺物は赤堀町教委に保管されている。〈久保学〉

[文献]
◇『赤堀村峰岸山の古墳』1・2 赤堀村教委 1976・1977

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