| 三峰神社裏遺跡(みつみねじんじゃうらいせき) |
| 利根郡月夜野町師にある。三峰山の南西麓にあたり、利根川の最上位の段丘面上で、三峰神社がある沢を挟んだ東西二つの尾根に立地していた。1982年と1983年に関越自動車道建設に伴って月夜野町教委が発掘調査した。旧石器時代から中・近世までにわたるさまざまな遺構や遺物が見つかった。旧石器時代ではAT下からナイフ形石器ほか8点の遺物が出土した。縄文時代の遺構は、竪穴住居13、土坑91である。竪穴住居13棟のうち、東尾根10棟の時期は諸磯b式期の新しい時期から諸磯c式期にかけて、西尾根の3棟は黒浜式期が主体を占めた。出土土器の中には、東関東地方に分布域をもつ浮島式および興津式系と思われるものがあった。東尾根の古墳は墳丘が直径7メートル、周溝外径14メートルの円墳で、横穴式袖無型石室をもつ。墳丘やテラス部分からは円筒埴輪や朝顔形埴輪が出土した。構築面にHr-FAが、そして周溝の埋土にHr-FPが確認されることから、構築年代は6世紀前半に位置づけられている。平安時代の遺構は竪穴住居1と掘立柱建物1で、竪穴住居出土の坏底部に「生」の墨書が認められた。出土遺物は月夜野町教委に保管されている。〈間庭稔〉 |
| [文献] ◇『三峰神社裏遺跡・大友館址遺跡』 月夜野町教委 1986 |