三ツ寺III遺跡(みつでらIIIいせき)

  群馬郡群馬町三ツ寺にあり、榛名山東南麓の唐沢川の南に位置する。1978年から1979年にかけて、上越新幹線建設に伴って県教委が発掘調査した。古墳時代から平安時代の集落遺跡であり、古墳時代竪穴住居27、奈良時代の竪穴住居45、平安時代の竪穴住居11などが見つかっている。古墳時代の竪穴住居は中期末から後期のもので、5号住居の覆土にはHr-FAが堆積していた。この竪穴住居は破損が少なく、遺物の残りも良好であった。古墳時代から奈良時代にかけて、集落が連続して営まれたと考えられ、遺構や遺物が良好に残されていることと併せて、県内の基準資料となっている。遺跡の西約0.7キロメートルには、保渡田古墳群があり、南約1キロメートルには、三ツ寺I遺跡の豪族居館がある。三ツ寺III遺跡の集落は、保渡田遺跡、三ツ寺II遺跡、井出村東遺跡などとともに、居館にいた豪族の活動を支えた集落と考えられる。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈井川達雄〉

[文献]
◇『三ツ寺III遺跡 保渡田遺跡 中里天神塚古墳』 県埋文事業団 1985

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