| 三ツ木・西林遺跡(みつぎ・にしばやしいせき) |
| 佐波郡境町三ツ木にある。境町の東を南流する早川の西岸に立地している。1978年から2年にわたり、区画整理事業に伴って境町教委が発掘調査した。調査は新設される道路を中心に行われ、縄文時代中期初頭の土坑1、古墳時代前期の竪穴住居8と土器を伴出する土坑、奈良時代の土坑1、平安時代の竪穴住居3、ならびに戦国時代の居館が見つかった。古墳時代前期の竪穴住居から出土した土器は、在地のもののほか東海系統の土器もあり、早川沿いに複雑な文化流入があったと推測される。居館は土塁が一部残り、四周を上幅が約7.6メートルの溝で囲み、その内側に基部幅約7メートルの土塁をめぐらす構造であった。溝の外側で東西約86メートル、南北約66メートルのやや扁平な単郭構造の居館である。出土遺物は境町教委に保管されている。〈坂爪久純〉 |
| [文献] ◇『西林遺跡第1次発掘調査概報』『西林遺跡・下田遺跡発掘調査の概要』 境町教委 1979・1980 |