馬見岡遺跡(まみおかいせき)

  新田郡笠懸町西鹿田字馬見岡にある。1989年から1997年まで9次にわたり笠懸町教委が発掘調査した。遺跡の主体は8世紀中ごろから9世紀にかけての50棟を超える竪穴住居で、粘土鑪、獣脚鋳型、瓦など特殊な遺物が出土した。この地が山際窯、鹿の川窯、天神山凝灰岩産出地に囲まれた場所に位置することから、工人集団の拠点遺跡と考えられた。1997年の第8次調査では、崖線の傾斜を利用した炭窯11、須恵器窯2が見つかり、前記の想定を補強するとともに、8世紀中ごろの東毛地域の須恵器の編年とその流通を考えるうえで貴重な資料となった。なお、未調査部分にはおびただしい量の縄文土器が散布する地点があり、縄文時代の大集落があったことも推測される。出土遺物は笠懸野岩宿文化資料館に保管されている。〈萩谷千明〉

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