松原III遺跡(まつばらIIIいせき)

  佐波郡玉村町樋越地区にある。周辺には、町道拡幅に伴って1987年に古墳時代の竪穴住居などが調査された松原遺跡や、宅地造成に伴って1991年に中世の堀や古墳時代から平安時代の竪穴住居が確認された松原II遺跡などがある。1992年に工場建設に伴って玉村町遺跡調査会が約800平方メートルを発掘調査した。古墳時代の竪穴住居2、平安時代の竪穴住居2、竪穴状遺構2、土坑や溝などが見つかった。これらの遺構のうち、鬼高式期の焼失住居と考えられる4号住居は、床面から石製紡錘車の未成品や原石、加工に使用されたと思われる砥石などが出土したことから、紡錘車などの工房であったと推測できる。出土遺物は玉村町教委に保管されている。〈小田澤佳之〉

戻る