松ノ木遺跡(まつのきいせき)

  前橋市青梨子町字松ノ木にある。榛名山東南麓の緩やかな斜面が前橋台地と接するところにあたり、八幡川と安良田川に挟まれた台地上で、八幡川西岸に立地する。柳原遺跡とは同じ台地上で近接した位置にあり、ともに清里南部遺跡群に含まれる。1980年に土地改良事業に伴って前橋市教委が発掘調査し、平安時代の竪穴住居8、溝1、近世以降の土坑2が見つかった。平安時代の竪穴住居は9世紀後半ごろのもの5棟、10世紀ごろのもの1棟、11世紀後半ごろのもの2棟である。11世紀後半ごろの2棟は、覆土中にAs-Bが堆積し、いずれも竈の構築材として、山石とともに瓦が使われていた。これに対し、覆土中にAs-Bの堆積が認められない古い時期の住居では、遺跡付近の地山層を切り出したとみられる凝灰岩のみが竈構築材とされていて、前者の竈との違いを見せた。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈唐澤保之〉

[文献]
◇『清里南部遺跡群』III 前橋市教委 1981

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