町田小沢遺跡(まちだおざわいせき)

  沼田市町田町字小沢にあり、沼田台地の北側、小沢川右岸の狭小な段丘上に立地する。1989年と1994年に産業廃棄物施設建設に伴って沼田市埋文調査団と沼田市教委が発掘調査した。弥生時代後期の竪穴住居6、土坑6、溝1と、古墳時代の竪穴住居1、平安時代の竪穴住居17、掘立柱建物5、小鍛冶1および中世の掘立柱建物1、集石土坑1が調査された。遺構の中で注目されるのは、多量の遺物が見つかった弥生時代後期の焼失竪穴住居である。この竪穴住居からは、焼土や炭化材とともに多量の土器類が出土した。壷、甕、甑、鉢など32点の土器のうち甕が16点と最も多く、大型壷5点が住居東隅にまとまって発見された。1点の甕の中には約2.5合の炭化米が残存していた。原始機の道具破片および北陸系土器も出土して注目される。特筆されるのは平安時代の竪穴住居から出土した奈良三彩小壷の蓋で、当地方と畿内とのつながりを示唆する重要な資料である。出土遺物は沼田市教委に保管されている。〈小池雅典〉

[文献]
◇『町田小沢遺跡』 沼田市埋文調査団 1990
◇『町田小沢II遺跡』 沼田市教委 1994

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