| 曲沢遺跡(まがりさわいせき) |
| 佐波郡赤堀町曲沢にあり、早川右岸の低い段丘上に立地する。1978年から1979年にかけて土地改良事業に伴って赤堀町教委が発掘調査した。縄文時代中期から後期初頭にかけての竪穴住居26、古墳時代の竪穴住居11、土抗がおよそ100、焼石集積遺構4が発見された。縄文時代の竪穴住居は、多くが中央に河原石を用いた石囲炉をもち、その形状から大型で長方形状の炉と、小型で円形に近い炉をもつものに大別できる。大型で長方形状の炉は加曽利E2式の特徴をもつ深鉢形土器が埋められていることなどから縄文時代中期後半の、小型で円形の炉は共伴土器から縄文時代後期前半の竪穴住居に伴う。古墳時代の竪穴住居のうち、3棟は炉と推定される浅い掘り込みをもち、ほかの住居には竈がある。出土遺物には、土師器の甕や坏などのほか、青銅製板状破片などがある。出土遺物は赤堀町教委に保管されている。〈久保学〉 |
| [文献] ◇『曲沢遺跡発掘調査概報』 赤堀町教委 1979 |