前箱田遺跡(まえはこだいせき)

  前橋市前箱田町にあり、現在は市立箱田中学校となっている。利根川右岸の前橋台地の西縁部に立地する。1982年に箱田中学校建設に伴って前橋市教委が発掘調査した。調査の結果、As-B下の水田、耕作痕、ならびに中世以降の小さな溝が見つかった。水田では合計16本の畦が確認された。畦は幅約50センチメートル、水田面からの比高約5センチメートルで、ほぼ真北方向を示す南北畦に、東西畦が直交するように走っている。各水田面の形状は長方形で、4面が確認された。耕作痕は、As-Bを多量に含む砂質土壌下にあり、東西約6メートル、南北約15メートルの範囲で見つかった。えんが状の農具で土を掘り起こした時の痕跡に似ており、長辺約40センチメートル、短辺約20センチメートル、最深部数センチメートルのシャープな掘り込みの跡が南北に連なり、整然と列をなしていた。調査資料は前橋市教委に保管されている。〈木暮誠〉

[文献]
◇『前箱田遺跡』 前橋市教委 1982

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