| 前田遺跡(まえだいせき) |
| 前橋市東善町にある。韮川の右岸に位置する。1990年に住宅団地造成に伴って前橋市埋文調査団が発掘調査した。平安時代の竪穴住居27、溝25、水田3面、土坑5、ピット9が見つかった。竪穴住居は9世紀後半から10世紀後半にかけてのもので、10世紀の前半は竪穴住居の棟数が減少するが、後半はまた増加する傾向にある。竪穴住居の竈には円筒埴輪や須恵器大甕片を補強材として使用したものも見られた。溝のうち最大の1号溝は南北の走行で、10世紀後半の遺物が見られた。13号溝からは10世紀後半の坏が、20号溝からは10世紀前半の須恵器碗が出土している。ほかの溝からは時期の判定可能な遺物は認められなかった。井戸は素掘りのもの2基と石組みのもの1基であったが、時期は不明である。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈町田重雄〉 |
| [文献] ◇『前田遺跡』 前橋市埋文調査団 1991 |