不二山遺跡(ふじやまいせき)

  勢多郡新里村鶴ケ谷字不二山にある。赤城山東南麓の不二山と通称される小丘の南斜面に露出する、Ag-UP直下の暗褐色粘土層から1948年に、相沢忠洋によって石器が発見された。採集された石器は、頁岩の削器、片刃礫器および剥片の6点である。出土層位が関東ローム層の洪積世期の下部ローム層最上部にあたるとされることから、権現山遺跡とともに前期旧石器文化の遺物として注目された。しかし遺物の出土量が少ないことや、出土層位が明確にできないことなどから広く認められることなく、活発な議論や追究のないまま現在に至っている。1971年に出土地点を農免道路が開通し、現在は周囲の景観も次第に変化しつつある。出土遺物は個人が保管している。〈内田憲治〉

[文献]
◇『群馬県史』資料編1 1988

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